WordPressは無料であるにも関わらず、非常に便利なCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)です。コンテンツ・マネージメント・システムはコンテンツをデザインと別に管理することで、サイトの更新管理をしやすくするシステムです。しかしサーバーのコンテンツや設定の保存にデータベースを使用するためにFTPではバックアップやサーバーの移転ができません。

エクスポートをバックアップとして使う場合の注意点

WordPressのデータベースのバックアップや移転を行うためにはMySQLの技術的な知識が必要ですが、WordPressのエクスポート、インポート機能を使えば簡易的なバックアップを行うことができます。ただし、完全なバックアップではありませんので注意が必要です。この方法でバックアップを取る場合はあらかじめ復旧作業をテストしておくと良いでしょう。

WordPressのエクスポート機能でデータを取り出せるのはコンテンツだけです。WordPress自体やプラグインの設定値はバックアップすることはできませんので、これらはメモしておき、手動で設定しなおす必要があります。またアップロードした画像等のデータやテンプレート等も含まれませんので、こちらはFTPでバックアップしておく必要があります。

WordPressのデータ・エクスポート

WordPressの引越

WordPressのツールメニューからエクスポートを選びます。

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エクスポートの対象を選択します。特殊なとき以外はすべてのコンテンツを選び、ダウンロードボタンを押します。

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エクスポートされるデータはXML形式のテキストファイルです。このデータはテキストエディタで編集可能です。WordPressの文字コードはUTF-8になっています。

このデータには投稿と固定ページのデータが含まれていますが、同時にリビジョンという更新履歴データも含まれています。WordPressは編集中も定期的に途中データを保存しており、記事の編集中にブラウザが閉じてしまったり、データが消えてしまったりした場合に復旧するためのデータを持っています。エクスポートデータにはこれも含まれているため、テキストエディタで開くと同じ記事が多数登録されているように見えますので注意が必要です。

WordPressのリビジョンをあらかじめ削除する方法

WordPressのデータ・インポート

エクスポートされたデータをWordPressにインポートする場合、注意点があります。インポートは差分として扱われますので、すでにインポート先のWordPressに記事がある場合、インポートしたデータは追加されます。同じエクスポートデータを2回インポートすると、同じ記事が2件ずつになってしまいます。置き換えではないことに注意してください。

インポート時、Post id(記事の番号)は振り直されてしまいますので、パーマリンク設定でPost idをURLに使用していた場合はURLが変わってしまうので注意してください。

また、先に説明したとおり、インポートデータにはWordPressの設定は含まれていません。インポートを行う前にテンプレートやWordPressの設定、ユーザーの追加などを行っておくことをおすすめします。

WordPressの引越

ツールメニューからインポートを選びます。

WordPressの引越

インポートするデータ形式を選択します。

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画面に従い、インポート用のプラグインをインストールします。

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プラグインを有効化してインポートを実行します。

WordPressの引越

インポートするデータを選択します。

WordPressの引越

あらかじめエクスポートしておいたXMLファイルを選択します。

WordPressの引越

エクスポートデータに含まれるユーザーをインポート先のユーザーに割り当てます。

また、記事に含まれる画像等のファイルを同時にコピーするかのチェックがあります。ここにチェックを入れることによって、インターネットを経由して旧サイトから画像が取り込まれます。WordPressでは記事に画像を挿入すると画像のURLがドメイン付きで記述されますが、このチェックを入れることで新しいドメインに書き換わります。

ただし、ここでインポートされる画像は記事で公開されているものだけです。WordPressに大きなサイズの画像をアップロードすると自動的にリサイズされて記事に挿入されますが、ここでインポートされるのはリサイズ後の画像だけで、元の原寸の画像はコピーされないことに注意してください。

また、メディアのデータベースもコピーされません。

繰り返しになりますが、この方法でサイトの移設やバックアップを行う場合は、本番の前にあらかじめテストして、何がコピーされて何がコピーされないかを把握しておくべきです。単にエクスポートだけを行なっていて、バックアップが取れていると勘違いしていると、いざトラブルの時には復旧できなくなりますので注意してください。

データベースが操作できない人のための、あくまでも簡易的な機能です。