今年に入ってウォーハンマー40kにずっぽりとはまっている私です。ディーモンプリンスを仕上げて満足したあと、つぎなるターゲットを物色していると目に止まったのはヘルドレイクでした。巨大ロボットアニメで育っただけに、どうやら無意識にデカブツ志向のようです。どうせ初心者、戦略も戦術もわからないのですから好み以外に選ぶ方法がありません。

ヘルドレイクはファストアタック枠のフライングモンスターです。Arrowsトーナメントに参加しようと思っているので、トーナメントルールに沿ったアーミーを考えなければなりません。Arrowsトーナメントでは、1250Pでヘッドクオーター、エリート、ファストアタック、ヘヴィサポートから1枠ずつ、残りはトループと決められています。ディーモンプリンスはヘッドクオーターなので、ファストアタックはヘルドレイクで良さそうです。

ヘルドレイク

ヘルドレイク

ヘルドレイクは有翼の魔導兵器である。彼らは生ける隕石のごとき勢いで上空から現れ、獲物に体当たりを仕掛けて、敵戦闘機の機体に鋭い鉤爪を突き立てるのだ。ヘルドレイクはいずれも、地獄の炉で鍛えられた残忍なる魔獣であり、敵を狩ることに喜びを覚える。彼らは敵の航空支援戦力が予想だにしていないような場所から急降下攻撃を加え、自らの体に備わった大鎌のごとき飛行翼と禍々しいルーン文字が刻まれた爪の力を振るい、敵機をズタズタに切り裂くのである。

ヘルドレイク 射3 装甲値 正12 側12 背10 車体3 170P

ビークル(フライヤー、ホバー):移動前にズームモードかホバーモードかを宣言する。

フライヤー:予備戦力としてゲームを開始する。コンバットスピード18mv、クルージングスピード36mv。18mv未満の移動を行うことは出来ない。ズームフライヤーは突撃、蹂躙、激突を受けない。コンバットスピード、クルージングスピードに関わらず、本来の射撃性能で4個までの武器で射撃できる。射撃フェイズでスカイファイアを選択できる。撃墜困難、緊急回避飛行、フラットアウト、戦闘空域からの離脱、飛行速度固定、墜落炎上

ーースカイファイア:フライヤー、フライングモンスター、スキマーを射撃するとき、本来の射撃性能で行う。他のターゲットに対してはスナップショットしか行えない。

ーー撃墜困難:スカイファイアからの射撃でない限り、スナップショットでの射撃しか受けない。テンプレートウェポン、ブラストウェポン、ラージブラストウェポンでは攻撃されない。

ーー緊急回避飛行:敵の射撃を受けた際、セービング前に急降下ダイブを宣言し、回避能力を得る。ただし次の自軍ターン終了までスナップショットによる射撃しか出来なくなる。

ーーー回避能力:カバーセービング5を得る。フラットアウト、ターボブースターの場合はカバーセービング4を得る。

ーーフラットアウト:ズームフライヤーは射撃をしない代わりに12mv〜24mvの距離をまっすぐ移動することができる。

ーー戦闘空域からの離脱:移動により戦場外に出てしまった場合、到着寸前の予備戦力として次のターンに必ず、自軍の戦場の端からズームモードのまま侵入する。

ーー飛行速度固定:ズームフライヤーが移動不能の効果を受けると、その時の飛行速度(コンバットモードまたはクルージングモード)で固定されてしまう。移動前の旋回、戦闘空域からの離脱はできるが、緊急回避飛行、フラットアウトは行えない。

ーー墜落炎上:ズームフライヤーが爆発・残骸化した場合、2d6mvで位置ズレを判定し、ブラストマーカー(大)が重なった兵全員が攻6貫通なしのヒットを受ける。輸送ビークルだった場合は、中の兵全員が攻10のヒットを1回うける(アーマーセービング不可)。生き残った兵はブラストマーカーの周囲3mvに自由に配置する(ユニット隊形維持が必要)。配置できない場合は戦死する。

ホバー:ファスト・スキマーと同じとみなす

ーースキマー:あらゆる地形を飛び越えられる。通行しにくい地形、危険な地形から移動開始、移動終了した場合は危険地形判定が必要。フラットアウト状態で移動不能になると墜落し残骸化する。回避能力を得る。

ーーー回避能力:カバーセービング5を得る。フラットアウト、ターボブースターの場合はカバーセービング4を得る。

ーーファスト・ビークル:コンバットスピードでは停止状態と同じく攻撃できる。クルージングスピードの場合は武器2個まで、それ以外はスナップショットとなる。

ーーフラットアウト:ファスト・ビークルは射撃をしない代わりに18mvまで移動することができる。

次にスペシャルルールを確認してみます。

ディーモンの憑依:クルー不要。射が3に減少。出目2以上でクルー衝撃、クルー気絶の効果を無視できる。ユニットが乗車するたびd6出目1でユニット内の兵1がランダムに食われ、戦死する。(セービング不可)その後、車体ポイントを1回復する。

ディーモン:スペシャルセービング5、恐怖を得る。

恐怖:ベース接触状態にあるユニットは戦闘前に士気テストをし、失敗するとその戦闘フェイズ中、接1となる。

魔導溶鉱炉:ゲーム中1回の射撃フェイズまたは白兵戦フェイズに、失敗した全ダメージロールと全装甲貫通判定を振り直せる。その後d6で1を出すと車体を1失う。(セービング不可)

死なざる者:自軍ターンの終了時、d6で5以上なら傷または車体ポイントを1回復する。

隕石のごとき降下:ズームモード中に攻7のベクターストライクが行える。

ベクターストライク:移動フェイズ中、飛び越えた敵ユニット1つに対し、本来の攻、貫通3のヒットをD3+1与える。フライヤーでも可。ビークルに対しては側面ヒット。

最後に武器の選択です。

ハデス・オートキャノンをベイルフレイマーと交換可能 ポイント不要

ハデスオートキャノン:射程36mv 攻8 貫通4 ヘヴィ4 ビニング

ヘヴィウェポン:直前に移動していた場合、スナップショットとなる。ヘヴィウェポンで射撃した兵は続いて突撃することはできない。(フライヤーのため無関係)

ビニング:この攻撃でビークル以外がセービング失敗ダメージを受けた場合、足止め回避判定(士気テスト)を行い、失敗するとふせ状態に入らなければならない。このふせ状態はビニングウェポンの攻撃を防ぐ役には立たない。

ベイルフレイマー:テンプレート 攻6 貫通3 ヘヴィ1 激発 ソウルブレイズ

ヘヴィウェポン:直前に移動していた場合、スナップショットとなる。ヘヴィウェポンで射撃した兵は続いて突撃することはできない。(フライヤーのため無関係)

激発:12mv以内の任意の場所にテンプレートの細い方を配置し、広い方が細い方の端より武器に近くなければ任意の向きで攻撃できる。

ソウルブレイズ:この武器によりセービング失敗ダメージを受けたユニットは炎上する。各ターンの終了時、d6で4以上の場合は攻4貫通5ダメージをd3回受ける。3以下の場合は消える。

シュミレーション

ヘルドレイク・ハデスオートキャノン

問題は武器の選択です。ハデスオートキャノンとベイルフレイマーのどちらが良いか。ちょっとシュミレーションしてみます。

パワーアーマー、耐4防3+が相手の場合

ハデスオートキャノン(射程36mv)の期待値:ヘヴィ4x射3(1/2)x攻8(5/6)x貫通4(1/3)=0.55殺

ベイルフレイマー(射程12mv+テンプレート)の期待値:テンプレート(3人として)x自動命中(100%)x攻6(5/6)x貫通3(100%)=2.5殺

ベクターストライク(射程?36mv)の期待値:d3+1ヒットx攻7(5/6)x貫通3(100%)=2.5殺(ただし1体のみ)

歩兵にはベイルフレイマーが圧倒的にいいですね。ベクターストライクだと1体のみなのでオーバーキルです。

ターミネーターアーマー、耐4防2+が相手の場合

ハデスオートキャノン(射程36mv)の期待値:ヘヴィ4x射3(1/2)x攻8(5/6)x貫通4(1/6)=0.27殺

ベイルフレイマー(射程12mv+テンプレート)の期待値:テンプレート(3人として)x自動命中(100%)x攻6(5/6)x貫通3(1/6)=0.42殺

ベクターストライク(射程?36mv)の期待値:d3+1ヒットx攻7(5/6)x貫通3(1/6)=0.4殺(ただし1体のみ)

ターミネーターにはほとんど歯が立ちません。

ランドスピーダー、側面10が相手の場合

ハデスオートキャノン(射程36mv)の期待値:ヘヴィ4x射3(1/2)x攻8+d6(5/6)=1.6ダメージ、内貫通ヒット1.3

ベイルフレイマー(射程12mv+テンプレート)の期待値:テンプレート(1体)x自動命中(100%)x攻6+d6(1/2)=0.5ダメージ、内貫通ヒット0.3

ベクターストライク(射程?36mv)の期待値:d3+1ヒットx攻7+d6(2/3)=2ダメージ、内貫通ヒット1.3

ハデスオートキャノンはビークル相手に強いですね。ベクターストライクのほうが期待値は高いですが、旋回ルールにより実質2回に1回しか攻撃できないと思われます。ここは実践で試してみないと。いずれにせよ空中戦は先手必勝と言えそう。

ビークル(タンク)、正面13が相手の場合

ハデスオートキャノン(射程36mv)の期待値:ヘヴィ4x射3(1/2)x攻8+d6(1/3)=0.66ダメージ、内貫通ヒット0.33

ベイルフレイマー(射程12mv+テンプレート)の期待値:テンプレート(1体)x自動命中(100%)x攻6+d6(0%)=ダメージ不可

ベクターストライク(射程?36mv)の期待値:d3+1ヒットx攻7+d6(1/6)=0.5ダメージ、貫通ヒット不可

まとめ

ベイルフレイマーのヘルドレイク

ハデスオートキャノンは安定の性能ですね。ベイルフレイマーは拠点を占拠しているトループ掃討向けとして活躍しそうです。かなり迷うところですが、Arrowsルールならさほどフライヤーも多くないと思われますし、単なる移動砲台としてであれば他にも良いユニットがあるので、ベイルフレイマーを試してみたいと思います。なによりドレイクには火を吹いてほしいですしね。

注)ベイルフレイマーの計算で射3により命中判定を行なっていましたが、テンプレートウェポンは自動命中であるとコメント欄でご指摘いただきましたので修正しました。Betzさん、ありがとうございます。

注)久しぶりに見なおしてみたら、この当時は1ユニットと1兵を混乱しているようでした。おかしな記述を削除しました。