ルークの1本目のライトセーバー

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ルークとアナキンのライトセーバークローン戦争でオーダー66発動以後に行われたジェダイの粛清によりジェダイ騎士団はほぼ壊滅したが、ルークは唯一のジェダイの生き残りでした。
そのルークにオビワンが手渡した最初のライトセーバーは、亡き父親の形見のライトセーバーであった。その後ダース・ベイダーとの対決で右腕とともに落としてしまい、2本目のライトセーバーを自作することになるのですが、この1本目のライトセーバーに焦点を当てるとまた別の角度でスターウォーズを見ることが出来ます。
この1本目のライトセーバーの本来の持ち主であるルークの父親はご存知の通りアナキンで、ルークに渡された時点でアナキンことダース・ベイダーは死んではいないので本来の意味の形見ではないのですが、ある意味ではアナキンは死に、ベイダーとして生まれ変わっていますので、形見といっても間違いではないでしょう。
ジェダイ屈指の剣技の使い手メイス・ウィンドウが皇帝を追い詰めていたシーンで、パルパティーンの策略でぐらぐらしていたアナキンがパルパティーンの命乞いに流されて、このライトセーバーでメイス・ウィンドウの腕を切り落としています。このあと虚をつかれたメイス・ウィンドウがパルパティーンに「なんちゃってー!」とふっとばされるやや滑稽なシーンが続きます。
アナキンはすぐにシスの暗黒卿として任務を言い渡されたため、シス特有の赤いブレードではないこの青い刃のライトセーバーを持ち続けています。ムスタファーのオビワンとのマグマ地帯での決闘で敗れた際に手足を落とされた際にこのライトセーバを手放していますが、ルークの右手切断とリンクするようで何か象徴的でもあります。
その後オビワンは弟子の形見として持ち帰って後にルークに渡すことになります。このときオビワンはルークに亡き父アナキンがダース・ヴェイダーに殺されたという偽りの話をするのですが、旧三部作を観ただけでは単にルークに衝撃を与えないように真相を伝えずにいた、と思えたものが新三部作から通してみるとオビワンのかつての弟子に対する思いも加わりなんともいえない複雑な心情が汲み取れてきます。
スターウォーズはエピソード4~6の旧三部作のみではルークの成長の物語になっていますが、エピソード1~6を通してみると、心の清らかで活発なアナキンの成長と、挫折からのシスへの堕落、そして息子ルークにより魂の救済を受けジェダイへの期間というアナキンの物語となりより深い話となり、がらりと変わります。
このルークの1本目のライトセーバーは、その象徴といえるかもしれません。
ちなみに、新たなる希望で映画撮影用に使われたこの1本目のライトセーバーは、Graflex Flashgunという写真撮影用フラッシュのグリップ部分をほぼそのまま流用した物ということなので、マニアはこれを改造してライトセーバーを自作するそうです。


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