ウォーハンマー40kでは、ユニットの装備とミニチュアの外観が一致していることが推奨されます。一致していない場合はバトルの前に相手に説明し、了承をとらなければいけません。実際それでダメだというひとはいないとは思いますが、たくさんの兵を動かして攻撃を判定するので一致していないと自分でも混乱するので一致させておきたくなります。ウォーハンマー40kのミニチュアキットにはそのための余分の装備パーツが入っているのですが、自由度が高いので必ずしも全てが揃っているわけではありません。
ケイオスターミネイターには5体のミニチュアに対して、コンビ・ボルターx3、コンビ・メルタx1,コンビ・フレイマーx1、リーパー・オートキャノンx1、ヘヴィフレイマーx1の7本の右手のパーツが入っています。左手のパーツはパワーモールx1、パワーアックスx2、パワーフィストx2、チェーンフィストx1、もうひとつは私にはわからないツルのような腕の7種類です。
この組み合わせ以外の装備をしたい場合はコンバージョンということになります。別売りのパーツを購入するか、他のキットから流用するかです。探してみたのですが、適切な別売りパーツはなかったので、自作することにしました。というほど簡単な話ではないので、以前読んだニッシュさんのブログに書かれていた「おゆまるコピー」という方法を試してみることにしました。
これが「おゆまる」です。あたためるとやわらかくなるゴムで、子供がねんどのように遊ぶことができるものです。色を混ぜてすきな形をつくったり、丸くして冷やすとスーパーボールにもなります。いったい誰がこれを型とりに使うことを思いついたんだろう。
100円ショップでも売っているそうなのですが、私は見つけられなかったので楽天で買いました。1個100円ぐらいなので、ちょい多めに買っておくといいです。
そしてポリエステルパテ。エポキシのように2液硬化型のパテです。40gと120gがあります。どうせならと大きい方をと買ったら、マジででかかった。アマゾンで購入。
その他、用意した道具です。水気を取るためのキッチンペーパー。ティッシュや普通のタオルだとゴミがつくので、これ必須です。あとは割りばしと爪楊枝、アルミホイルもあるといいです。紙コップは無くてもいいですが、そのへんの食器でやるとママに怒られますからね。
「おゆまる」をひとつ、紙コップにいれて、沸騰したお湯を注ぎます。おゆまるの説明書には、80度にキープしてうんぬん、と書かれていますが、あんまり気にしないでこの通りやってみてください。
お湯をわかした鍋に直接つっこんでもOKですが、台所でそんなことしてたらママに怒られそうなので、この方法にしました。あと、ふたついっぺんにいれるとくっついちゃいます。
2分ほどでやわらかくなるので、割りばしで取り出し、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。すぐ手で触ってもそれほど厚くないです。
おゆまるの形を手で整えてからコピーしたいパーツを半分ぐらい押し付けます。
このとき、おゆまるをねんどのようにグネグネやりたくなりますが、気泡がはいるのでやっちゃだめ。パーツは上からぎゅっと押し付けるだけだと細かいディテールがうまく取れないので、隙間がないように注意しながらパーツのほうににおゆまるを押し付けていくようにするといいです。
押し付けたら、今度は冷水につけます。自然に冷やしても大丈夫だと思いますが、これだとすぐ固まるので確実。やわらかいまま外すと型が伸びて変形しちゃうので安全策。
新しいおゆまるをまた熱湯でやわらかくします。毎回あたらしいお湯を使えば温度を気にしなくて大丈夫。
さきほどの半分にかぶせるように貼り付けます。爪楊枝をはさんでいるのは、パテが抜ける道をつくろうとしているのです。
冷水で冷やしたら型をはずします。ちょっと取れにくいので、パーツを折らないように、慎重に。
結構こまかいところまでちゃんと取れてる。すごい。
ポリエステルパテを出します。すぐ固まってしまうので、1回ぶんずつ出します。2種類のチューブを同じながさで混ぜます。
色が1色になるまで綺麗にまぜたら
型に押し込みます。ここでも注意が必要です。パテは粘度がたかいので、流れこむ感じではないです。はじからすきまに押しこむようにしないと、細部に気泡がのこって再現できません。
両方の型に、パテを半分ずつ盛って
貼り合わせます。たい焼きと同じですね。ぎゅっと押し付けると不要なパテが出てくる。
ポリエステルパテは1時間ほどで固まります。意外と細かいところまで取れてる。
慎重に型から外します。失敗して腕が折れちゃった。チェーンソーの歯もボロボロ。
上下もずれてる。
パワーモールもやってみたけど、細いところは強度が足りないみたいです。
固まったポリエステルパテは、プラスチックというよりも、粉っぽい感じです。チョークや昔の型ぬきガムみたい。(例が古くてわかんないか)
気を取り直して、細かい部分が少ないパーツでやり直します。コツがわかったので、細部におゆまるを押し付けるように型をとります。あと、上下の型を組み合わせるときにずれないように、数カ所、凹みをつくっておきます。爪楊枝も3本ぐらいはさみます。
今度はばっちり成功。かなりきれいに取れました。
ちょっとディテールが潰れた部分があるものの、色を塗ったらほとんどわかりません。大きさが違うようにみえるのは、遠近感による錯覚です。ちゃんと同じ大きさ。
いや、ほんとこの「おゆまるコピー」、考えた人えらいです。まじですごい。
むかしレジンで型とりしたとき、ちゃんとできるまで2日かかりましたよ。コストも5千円超えてた。これだと1000円足らずで2時間だもん。もっといろいろやりたくなってきた。