年末年始のお休み、毎年なにか新しいことを始めたくなっちゃうものです。
去年は EVE ONLINE というオンラインゲームを始めました。
今年はいろいろ迷走したあげく、最終日にウォーハンマー40kというゲームにたどり着きました。
オンラインゲームではなく、ミニチュアゲームというボードゲームのようなものです。

ざくっと説明すると、フィギュアのキットを買ってきて、組み立て・塗装して自分のオリジナル編成部隊をつくり、他のプレイヤーの部隊と戦争をするゲームです。

わかります?わからないですよね。私も最初、さっぱりわかりませんでした。え?そんなの楽しい?みたいな。



まだ自分の画像が無いので、紹介記事から拝借

私もお店でみたときは、なんとなく面白そうな雰囲気は感じたものの、実際なにが面白いのかピンときませんでした。お店の人に説明を聞いても、混乱は深まるばかり。でも店内には楽しそうにプレイしている人もいるし、ウォーハンマーという名前は昔から聞いてるし、なにしろイギリスのメーカーが日本に直営店を複数持っているぐらいだからファンも多いんだろうと思うので、しつこく店内をウロウロしながらずらりと並ぶ商品を端からみて、ときどき店員に説明を聞いて・・・

しかもこれ、とりあえず買ってみよう、という値段じゃないんです。
スターターキットで13500円也・・・

メーカー直営店では実際に試せるということなので、プレイさせてもらいました。しかも2度も!

2度目のプレイでもルールはまだなんとなくわかったような、わからないような、というレベルで、複雑だなあという印象だけ。でも私もゲーム暦は長いので、複雑なゲームほど長く遊べる、すぐわかるのは飽きるのも早いことを知ってます。じっくり遊びたいなら複雑なものを探さないと。

体験プレイ後に、他のお客さんが話しかけてくれて、いろいろ話を聞くこと1時間。
やっとどんなゲームで何が面白いのかわかりました。こりゃすごい。

舞台設定とかストーリーとかはすっとばして、どんなゲームなのかだけ説明します。

ベースは戦争ゲームです。昔、6角形のマスに四角い戦車とかのコマを並べて戦争するボードゲーム、いわゆるシュミレーションゲームというジャンルですが、まさにそれです。ただし、マスはありません。コマはフィギュアです。

最初にアーミーという種族を選ぶ必要があります。私の知る限り15種類あります。現代っぽい軍隊や、パワードスーツを着た近未来的なもの、ロボット、悪魔、オーク、エイリアンなどさまざまです。普通のゲームなら、用意されたコマからとりあえずひとつ選んで、というところですが、ウォーハンマーは違います。選んだ種族のフィギュアを実際に買い集めることになります。しかもフィギュアは未組立、未塗装、つまりガレージキット、プラモデルです。

このプラモデルのフィギュア、それぞれの種族でいろいろな兵種や戦車、輸送車、飛行機、巨大モンスター、ボスキャラなどがあります。これを実際に購入して組立て、塗装してフィギュアを完成させていかなければゲームを遊ぶことすらできません。

ウォーハンマーではフィギュアを自由な色で塗装することも、改造することも許されています。武器をふたつ持たせよう、ロケットランチャーに取り替えよう、装甲板を増やそう、ルールの制限内なら自由です。その結果、なんとそのコマの装備、つまり実際の強さが変わります。装備させたい武装にあわせて、実際にフィギュアを作るわけです。

だったら全部つけちゃえ、というわけにはいきません。フィギュアにはそれぞれポイントがあり、装備をふやすとその分のポイントが増えます。他の人と戦争をするときには、このポイントの合計値がいくつまで、とあらかじめ決めて戦います。例えば1500ポイントまでとかです。だから1500ポイントに収まる範囲で部隊編成とその装備を決める必要があります。ここのところはまるでトレーディングカードゲームでデッキを組むような感じです。

自分のアーミーが出来上がったら、やっと戦えます。戦場はテレイン(地形)とよばれるジオラマの上です。マス目などはありませんので置き場所は自由です。距離は定規で測ります。爆発が起これば、その範囲にいるフィギュア全部に被害がでます。フィギュアの並べ方もよく考えて隊列や配置をきめて行動させます。

戦争が終わったら勝っても負けても、自分のアーミーの問題点、不足部分が見えてきます。編成を変えるためには新たにフィギュアを買い足すことになるでしょう。装備を変えるには実際にフィギュアを改造しなければなりません。

プラモデルとジオラマ、デッキ構築と戦争シュミレーションゲームを全部ひとつにしてしまったゲーム、それがウォーハンマー40kというミニチュアゲームでした。しかも軍隊の増強には自分のリアル資金力が必要という、なんというマニアックさ!これはある種の究極のゲームかもしれません。かなりじっくり遊べそうです。