ウォーハンマー40kのスターターキット・ダークヴェンジェンスを購入すると、ケイオススペースマリーンの中にひときわ大きなミニチュア、ヘルブルートが入っています。これはドレッドノートというタイプのウォーカー・ビークルで、パワードスーツみたいなやつです。スペースマリーン系では低ポイントで使える上に強いのでよく使われるのですが、ケイオススペースマリーンではあまり使われないのでかわいそうな子です。
ヘルブルート
ヘルブルート(ウォーカー・ビークル) 100P
接4 射4 攻6 装甲(正面・側面12 背面10) 敏4 回2 車体3
なぜヘルブルートがあまり使われないのか考えてみました。私のアーミーは6版から追加されたクリムゾン・スローター。新たなケイオスマリーンのウォーバンドとしては、同じく新しく追加されたモデルのヘルブルート、フォージフィーンド、ヘルドレイクを活躍させたいのです。
まず、スペースマリーン系のアーミーにはウォーカーはドレッドノートぐらいしか無く、ケイオススペースマリーンには他にも選択肢がいろいろあります。選択肢の問題はありそうですが、実際使ってみると戦力として微妙なので、それだけでは無さそうです。ドレッドノートと性能はほぼ変わらないはずなのですが。
ヘルブルートの基本装備は右手がマルチメルタ、左手がパワーフィストです。マルチメルタは24mv届く、攻8貫通1メルタという強力な武器です。メルタは射程の半分以下の距離で撃った場合、ビークルの装甲貫通判定で2D6が振れるため、対ビークル火器としては最も強力なもののひとつです。また、左手のパワーフィストですが、攻x2貫通2なので元が攻6のヘルブルートが使用するとMAXの攻10になります。耐5アーマー2+のヘッドクオーターでも即死させられる威力です。しかもウォーカーは大型武器のペナルティを受けませんので、パワーフィストを装備しても敏が1に下がりません。しかし実戦ではこの威力を感じたことが記憶にありません。敵にとって脅威であるがゆえに、敵のビークルまで12mv・敵のヘッドクオーターまで突撃という距離に接近する前に破壊されてしまうからです。結果として歩きながらマルチメルタを1発撃ち、2回に1回はハズレ、という程度のうちに爆散となります。
スペースマリーンの場合にドレッドノートの使われ方としては、ドレッドノート用のドロップポッドで敵の至近距離に縦深攻撃をしてマルチメルタでビークルを破壊したり、ヘビーフレイマーでトループを強襲したりという戦法がメインのようです。しかしケイオススペースマリーンにはドロップポッドがありませんので、この使い方が出来ないのです。戦場を歩いて敵にたどりつくしかないヘルブルートは強襲用には向いていないのです。
そこで装備を見なおしてみることにしました。
右手 | 左手 |
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マルチメルタ(タダ) 攻8 貫通1 メルタ |
パワーフィスト(タダ) 攻x2 貫通2 大型武器 スペシャリスト |
パワーフィスト(タダ) 攻x2 貫通2 大型武器 スペシャリスト |
サンダーハンマー(5P) 攻x2 貫通2 大型武器 方向感覚喪失 |
ツインリンク・ヘヴィボルター(5P) 36mv 攻5 貫通4 ヘヴィ3 |
パワースカージ(10P) 攻8 貫通2 フレイル |
プラズマキャノン(10P) 36mv 攻7 貫通2 ブラスト 過熱注意 |
ミサイルランチャー(10P) フラグ 48mv 攻8 貫通3 クラック 48mv 攻4 貫通6 ブラスト |
ツインリンク・ラスキャノン(25P) 48mv 攻9 貫通2 |
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コンビ・ボルター(5P) 24mv 攻4 貫通5 ラピッドファイア(パワーフィスト内蔵用・両手可) |
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ヘヴィーフレイマー(15P) テンプレート 攻5 貫通4(パワーフィスト内蔵用・両手可) |
両手ともにパワーフィスト、ヘヴィフレイマー内蔵というのに惹かれますが、先の理由で強襲用には使えないため断念です。
ウォーカーのメリットとして、移動しても武器2つまで通常の射で撃つことができる、というのがありますので、両手が射撃武器というメリットはあります。右手がツインリンク・ラスキャノン、左手がミサイル・ランチャーという組み合わせが良さそうですが、コストも高くて140Pになります。そもそもラスキャノンとミサイルランチャーを歩きながら撃つ状況もなさげですし、対ビークルだけならケイオスプレデターがラスキャノン3門装備で装甲13、コスト140Pなのでそちらのほうがお得です。もうひとつウォーカーのメリットとして、白兵戦が出来るということがあるのでそちらも生かさないと意味がなさそうです。
パワースカージはケイオスマリーン特有の武器で、フレイルのスペシャルルールを持っており、接触した相手の敏をD3下げるのですが、ウォーカーは大型武器を持っても敏が1にならず、装甲12なので普通の白兵戦武器に先に殴られてもめったにダメージを受けません。ヘルブルートにダメージが通るのはサンダーハンマー、パワーフィスト、チェーンフィストなどが主ですが、これらはそもそも敏1です。モンスターなども敏4以上はあまりいないので、あとはヘイワイヤやレンディングなどレアな敵か、ドレッドノート同士の白兵戦の場合なので、攻10が出せるパワーフィストのほうが良さそうです。
サンダーハンマーの方向感覚喪失も、同じ理由で敏を下げる必要がないため却下。
となれば、右手はツインリンク・ラスキャノンかプラズマキャノン、左手はパワーフィストでヘヴィフレイマーを装備するかどうか、となりました。
もう一度考えてみると、私のアーミーはそもそも射撃がメインで白兵戦に弱く、ドレッドノートやターミネイターに縦深攻撃されたり、耐6モンスターに強襲されたりすると崩れるので、これらの組み合わせがまさに必要なのかもしれません。ツインリンク・ラスキャノンで敵のビークルを撃ちつつ、白兵戦になりそうになったら突撃して粉砕またはロックというのも良いのですが、ケイオスマリーンのトループやハボックにはプラズマキャノンのオプションが無く、貫通2のブラストが撃てるのは、ヴィンディケーター、フォージフィーンドに限られています。いずれも射程が24mvと短く、ターミネイターに苦労することが多いので36mv射程のプラズマキャノン装備が良さそうだと判断しました。
縦深で降りてきて綺麗に並んでいるターミネイターに撃ちこんだらがっつり効きそうです。