ウォーハンマー40kのモーラーフィーンドは、ケイオススペースマリーンの魔導兵器のひとつで、白兵戦専用のウォーカーです。モンスターのような外見をしていますが、実際にはディーモンが憑依した機械なのでビークルとなります。当初から気になっていたのですが、激戦区のヘビー枠のために購入が後回しになっていたユニットです。

モーラーフィーンド

全面・側面の装甲が12、ディーモンの憑依によりスペシャルセーブ5を持ちながら、ポイントが125と比較的軽いユニットです。射撃武器を持たず、両手がパワーフィストであるため白兵戦しか出来ません。攻城兵器という特殊ルールを持ち、これによりビーストと同じく通常移動距離が12mv,遮蔽物通過、強行軍のルールを持っています。

ベースの攻撃力が6、攻撃回数が2であるため、両手パワーフィストにより攻10貫通2の攻撃を3回繰り出します。ウォーカーですので大型武器であるパワーフィストを装備しても敏捷度は1にはなりません。さらにマグマカッターという装備により、命中した相手に攻8貫通1機甲殺しの自動ヒットを追加で与えます。ランドレイダーやレマンラスなどの装甲14のビークルに対しても十分な戦果が期待できます。

1500P戦ではランドレイダーやレマンラスなどはポイントが高いために出てくる機会が少ないですが、2000Pを超えてくると頻繁に遭遇します。ランドレイダーに乗ったターミネイターに自軍エリアに侵入されて白兵戦の先手をとられた場合、ほぼ壊滅的なダメージを被ります。ランドレイダーは確実に手前で破壊せねばなりません。逆に手前で破壊し、中のユニットを徒歩にしてしまえばターミネイターであっても射撃で撃ち減らし、無力化できます。ランドレイダーは高ポイントであるため、これが成功した場合には戦況は大きくこちらに傾きます。

そのための対抗手段の有力なひとつがモーラーフィーンドです。何度か運用してみましたが、ちょっとクセのあるユニットです。移動力12mv+全力移動&突撃移動で2ターン目に敵ビークルを殴れますが、ヘイトが高いので敵の射撃を集めてしまいます。装甲12+ディーモンセーブで固めとはいえ、敵の全射撃を集めれば何もせずに落ちることもままあります。先制打撃ポイントを与えることにもなりかねません。

また、もっとも歯がゆいのは敵の歩兵に先に白兵戦にロックされてしまう状況です。接3に加え手数が少ないために抜け出すことが出来なくなります。特にヴェノムに乗ったウィッチなどは天敵ともいえる相手です。

モーラーフィーンドを有効に運用するには、これらの状況を避け、確実に目標ユニットと刺し違える覚悟で最短距離を直線的に移動してゆくことです。大回りをして突撃が3ターン目となれば有効なダメージを与えるのは難しくなります。そのためには初期配置が重要です。これがモーラーフィーンドの運用を難しくする理由です。

モーラーフィーンドが2機あればかなり面白い運用が可能になってきます。敵が初期配置でモーラーフィーンドを避けることが難しくなり、大手飛車取り、2者択一を迫ることができます。ヘヴィー枠を2枠使うのでロスターもそれを考慮したものにしなければなりません。バイクやラプターと組み合わせた速攻アーミーが作れそうです。