ウォーハンマー40kのスタートセットであるダークヴェンジェンスを拡張するかたちでケイオススペースマリーンの1000ポイントアーミーを考えて見ます。私が始めた当初、この情報をすごく探しましたが、意外とみつかりませんでした。ほんの数件しかなかった記事がとてもありがたかったので、私も書いてみたいと思います。

最初にダークヴェンジェンスのケイオススペースマリーンのポイントを正確に計算してみます。これから始める初心者はビッツパーツ(過去に作ったキットの余りパーツ)を持っていないので、コンバージョンは最低限とします。

ダークヴェンジェンスに入っているケイオスロードは基本ポイントが65、右手の剣をパワーソード扱いにすると15、左手にプラズマピストルで15なので95ポイントです。オプションは後回しにします。

チョーズンは6体入っています。基本が5体で90ポイント、追加の兵が18ポイント、パワーソードx2とパワーモール、パワーアックスは各15。両手ライトニングクロウが30、パワーフィストが25ですので、合計で203ポイントです。

ヘルブルートは初期装備のままなので、100ポイントです。

ケイオスカルティストは、基本50ポイントで2ユニットいます。1ユニット目が9人が初期装備、ひとりがフレイマーで5の合計55ポイント。2ユニット目はショットガンが2、追加オートガンx8は8、ヘヴィスタバーが5で65ポイントになります。

結果、ダークヴェンジェンスに入っているケイオススペースマリーンの全ユニットを見た目のままで使ったとすると518ポイントになりました。

これを拡張して使える1000ポイントアーミーを作ります。コンセプトとして、まずは基本のまま使ってみることでユニットや装備の良し悪しを体感してみること、烙印やアーティファクト、旗などはにここでは入れないこと、1500ポイントへの拡張を考えつつ汎用的なユニットを先に購入することです。

正直、ダークヴェンジェンスのケイオススペースマリーンは、このままでは500ポイントアーミーとして強いとも、バランスが良いとも言えません。そもそもトループ枠がケイオスカルティスト2ユニットでは心もとなさ過ぎます。まずはケイオススペースマリーンスカッドを購入します。

ケイオススペースマリーンスカッドはケイオススペースマリーン10体が入って5100円です。普通のスペースマリーンが10体で4500円なのに対して割高ですが、その分大量なビッツパーツ(オプションパーツ)が入っています。まずはこれを1箱購入してケイオススペースマリーン1ユニットを作ります。

ケイオススペースマリーンスカッドは基本5体で75ポイント、追加の兵が5人で65です。オプションですが、まずは全員がクローズコンバットウェポンを追加で持ちましょう。普通のスペースマリーンは白兵戦でひとり1回なぐりますが、ケイオススペースマリーンは追加のクロースコンバットウェポンを持つことができ、これにより2回ずつ殴れるようになるという特徴があります。チャンピオンは最初から持っているので、他9人で18ポイントです。キットの中にはチェーンソードが人数分はいっていますが、必ずしもこれで組み立てなければならないわけではありません。ボルトガンなどを持たせたい場合は使わなくてもかまわないと思います。見た目と装備を絶対に合わせたいというこだわり派の方は、キットにあるナイフを体のどこかに接着しましょう。

それとスペシャルウェポンを1体、ヘヴィウェポンを1体持つことができます。ヘヴィウェポンはラスキャノンやミサイルランチャーなど強力な武器も持つことができますが、このキットにはメルタガンとプラズマガン、フレイマー、ヘヴィボルター、プラズマピストル2丁しか入っていないので、その中から2つだけ選びます。武器の選択は最初のころすごく悩みますが、本当に好みと他のユニットとの兼ね合いです。絶対のおすすめは無いのですが、もし最初にダークエンジェルと戦うのであればプラズマガンとメルタガンを入れるのが良いかもしれません。そのふたつの武器は貫通2以上あるのでターミネイターを打ち抜けるからです。そして全種類作って、入れ替えて試して見たいという方は、キットの10体では足りなくなります。もう1箱購入するのも良いですが、ケイオススペースマリーンのイージーキットを購入するのもアリです。ボルトガン装備のみで変更はできず造形がしょぼいですが、3体で1100円と割安です。

チャンピオンの装備についてですが、ケイオスマリーンには統べるものというスペシャルルールがあり、チャンピオンは一騎打ちを避けられません。ウォーハンマー40kでは大抵のユニットがチャンピオンの気が高く、これが死ぬと逃げやすくなってしまいます。普通は相手を見て一騎打ちをするか決めるのですが、ケイオススペースマリーンだけは相手がどれだけ強くても一騎打ちをしなければならないのでキツイです。そこでその勝率を最大にするにはパワーソードを持たせておくことをお勧めします。なぜパワーソードなのかはいずれわかるようになるのですが、まずはモデルを接着しなければならないので1本だけ入っている剣でチャンピオンを作っておいてください。

以上、ポイントは装備によって異なりますが、仮にここではパワーソード、プラズマガン、メルタガンを選択したとして40ポイント、ユニットの合計は198ポイントになりました。結構大きいですが、これで同じ人数のマリーンと戦って十分勝てるトループが出来ました。

のこり約300ポイントですが、こちらのビークルがありませんし、敵のビークルを壊す火力も足りません。ヘヴィ枠に各種のビークルがありますが、私のお勧めはフォージフィーンドです。理由は簡単、使い勝手が良い上にケイオスっぽいからです。フォージフィーンドは7200円とちょっと高めで基本が175ポイントです。、両手がエクトプラズマキャノンとハデスオートキャノンから選べます。いまこのアーミーに必要なのは対ビークル破壊力なので、ハデスオートキャノンをお勧めします。きっとエクトプラズマキャノンのほうも試したいと思いますので、オプションで顔にエクトプラズマキャノン25ポイントを装備してもOKです。合計で200ポイントになります。

ここまでで916ポイントになりました。あと84ポイントでは強いユニットは入れられません。いくつか選択肢がありますので、好みで選んでください。

ファスト枠にケイオスバイカー3台で4000円を導入します。基本で70ポイントです。移動速度が速い、耐が高い、ボルトガンがツインリンクなどメリットがいろいろありますが、3体だとちょっとインパクトが無いかもしれません。

ケイオススポーンを2体いれると60ポイントです。2体で4500円のキットです。いかにもディーモンというモデルで、自由なデザインのディーモンを作れるキットなので作るのは楽しいです。ディーモン好きな人はどうぞ。2体では強くはないですが、人間とは違う楽しさが味わえます。

ハボックは5体で5600円のキットです。基本が75ポイントなのですが、実際には装備の分のポイントが追加で必要です。残り84ポイントでは差が9ポイントしかありませんので、フォージフィーンドの頭をあきらめれば34ポイントあるので、その分でヘヴィウェポンを持たせることができそうです。ラスキャノンとミサイルランチャーを持たせると35ポイント、ミサイルランチャーとヘヴィボルターとオートキャノンの組み合わせでも35ポイント。1ポイント足りませんので、ケイオススペースマリーンスカッドのクロースコンバットウェポンをひとり外して調整しましょう。

ハボックはファインキャストで、プラキットではありません。プラモデルではないのでセメダインでは接着できず、瞬間接着剤を使います。ファインキャストは、すこし組立や塗装に慣れてからのほうが良いですが、ケイオススペースマリーンにラスキャノンやミサイルランチャーを導入するためにはこのハボックを買うことになるので、将来性のあるユニットではあります。

ケイオスプレデターという6800円のタンクは、基本75ポイントから導入でき、砲塔をツインリンクラスキャノンに変更すれば100ポイントです。これもフォージフィーンドの頭のエクトプラズマキャノンを諦めれば導入できます。1発だけとはいえ、ツインリンク付きのラスキャノンはかなり強力ですので、ミリタリー派の方はこちらをどうぞ。

最後に大切な選択肢として、ケイオスライノがあります。1000ポイントでは歩兵が中心となるために、敵まで歩いていくのに時間がかかり、その間に敵のタンクに殺されて数が減ってしまいます。兵員輸送車両があれば、比較的安全かつ早く兵士を運ぶことができます。ライノに乗せることで徒歩の2倍の速度で移動できる上に、軽車両とはいえボルトガンなどでは傷もつきません。敵のタンクに撃たれても1~2ターンぐらいは持ちこたえてくれるので、その間にかなり前進できるのです。ケイオスロードとチョーズンを合流させて7人、ケイオススペースマリーン10人の2ユニットをそれぞれライノに乗せて1台あたり35ポイントです。ハボックランチャーという12ポイントのオプション武器もお勧めです。1台だけ導入して、残りのポイントは他のユニットのオプション装備にまわしてもいいかもしれません。

ケイオスライノは1箱で4500円ですが、2台買うときは1台をケイオスライノ、もう1台はスペースマリーンのレイザーバックというのを買うのがお勧めです。普通にライノが作れる上に、ビークル用のツインリンクラスキャノンのパーツが余ります。このパーツを使えばヘルブルートの右手の武器をツインリンクラスキャノンに改造することが出来ますので、いずれ挑戦してみてください。

これでそこそこ戦えるケイオススペースマリーン1000ポイントアーミーが出来ました。このロスターで何戦かバトルをしてみるうちに、徐々に足りない部分、自分の戦い方に合わない部分がわかってくるので、さらに1500ポイントを目指して拡張していくといいと思います。航空戦力が欲しくなればヘルドレイク、もっと確実に突撃したいのであればランドレイダー、凶悪さならディーモンプリンスが強力ですが、ケイオススペースマリーンは非常に選択肢が広く、使えないユニットが比較的少ないアーミーですのでこれにこだわらなくても大丈夫です。

コデックスのデータから想像するだけではユニットの性能はわからないものです。今回はオプション装備や混沌神の烙印、混沌の旗、混沌のアーティファクト、サイキックなどについては触れませんでしたが、それらの細かいオプションによってがらっと印象が変わるユニットも多いです。

より研ぎ澄まされた1000ポイントを目指して入れ替えてゆくも良し、トーナメントを目指して1500ポイントまで拡張するも良しです。ぜひアーミー作りを楽しんでください。