ウォーハンマー40kには16種類のアーミーに、インファントリー、モンスター、ビークル、ウォーカー、フライヤーなどの多くの種類の兵が用意されています。これらはそれぞれ個性的な能力を持っており、またポイントが決められています。これらをあらかじめ決めた上限ポイントの範囲内で組み合わせてロスターを作るわけですが、最初はどこから手を付ければいいかわからないと思います。

ネットを検索してもウォーハンマー40kのロスター編成や戦術に関する情報は日本語では少ないです。私はまだ始めて3ヶ月も経っていませんが、スキル制のオンラインゲームの対人戦用パーティー編成など、スキル取得とその組み合わせによる戦術を複雑に扱うゲームを数多くやってきた経験があり、一般の方よりも慣れているほうだと思います。それでも最初はさっぱりわかりませんでした。

わからないなりにもこの3ヶ月弱、かなりの時間を割いて考察とテストをしてきましたので、私なりに理解したことを説明してみます。あくまで初心者が考えていることなので、これから始める初心者向けです。また、まだケイオススペースマリーンしかアーミーを持っていませんので、そういった面でもベテランの皆様から見るとアレかとは思いますがご容赦ください。

まず、スターターキットのダークヴェンジェンスにはダークエンジェルとケイオススペースマリーンの2つのアーミーが大体500ポイントずつ入っています。このふたつのどちらかを選び、それを拡張していくことでアーミーを編成していくというのが費用的にも安く、それを最初に考えるわけですが、注意点というか変な部分があります。ふたつのアーミーはそれぞれの特徴を反映した500ポイントになっているのは確かですが、ダークエンジェルは良い編成なのですが、ケイオススペースマリーンはあまり良い編成ではないのです。

ダークエンジェルはターミネイター5、マリーン10、バイク3、それとヘッドクオーターとサイカーが入っています。ケイオススペースマリーンは、チョーズン6、ウォーカー1、カルティスト20、それにヘッドクオーターとなっています。スターターキット全体としては、特徴の違う兵をかぶらずに入れてあり、それぞれがどういった能力なのかを理解できるように作ってあります。

ダークエンジェルというアーミーはこの3種類を基本として、これにビークルを加えていくことで良いロスターが作れるのです。それに対してケイオススペースマリーン側は違います。ヘッドクオーターとウォーカーは良いとしても、チョーズンは性能のわりにポイントが高く、実際にはほとんど使われません。トループとして入っているカルティスト20は、使われないことはありませんが使い方が特殊というか、普通の戦力にはなりません。

このため、もしあなたがダークエンジェルを選んだのであれば、この編成を2倍ずつにしていくようなイメージで考えていけばいいと思います。しかしケイオススペースマリーンを選んだのであれば、根本から考え直す必要があります。ただ、勘違いしないでください。ふたつのアーミー自体の良し悪しの話ではありません。あくまでスターターキットに入っている組み合わせが良いか悪いかの話です。どちらのアーミーを選ぶべきかで言うなら好みだけで選んでしまってまったく問題ありません。

スターターセットのダークヴェンジェンスを購入した後、どちらのアーミーにするかを決めて早速拡張したくなりますが、その前にこの500ポイントのアーミーで誰かとバトルをしてみてください。ウォーハンマーの専門店が近くにあれば、おそらく練習に付き合ってくれるはずです。慣れた友達がもしいればそれでもかまいませんし、近隣のクラブチームを探してみるのも良いと思います。大抵の方は喜んで付き合ってくれるはずです。そのとき、どちらかを自分のアーミーと決めるのではなく、両方を何度かプレイしてみると良いと思います。

そうすることでどのユニットがどういう特徴があるのかを理解できます。ダークエンジェルもヘルブルートと同じ性能のドレッドノートをアーミーに加えることが出来ますし、ケイオススペースマリーンもターミネイター、マリーン、バイクを選択できますので、いずれを選んだ場合でも今後の拡張の参考になります。また、スペースマリーン、ブラッドエンジェル、グレイナイト等のスペースマリーン系のアーミーを選ぶ場合も同様の兵種がありますのでそのまま知識は生きてきますし、ティラニッドやオルク、IGやタウなどスペースマリーン系ではないアーミーを選ぶ場合でも、対戦相手のアーミーの半数はスペースマリーン系ですから敵を知ると自軍の構成を考える上での参考になります。

この練習プレイの結果、もしダークエンジェルを選ぶことにした場合、安く簡単に拡張するのにもうひとつダークヴェンジェンスを購入するという方法もあったりします。ルールブックやケイオスマリーンがダブってしまうのですが、計算してみるとそれぞれをバラで購入するより安いですし、不要なものは有料で引き取り手を捜してもみつかると思います。また逆にダークヴェンジェンスのダークエンジェルを余らしている人もいるので買い取るものありです。いずれにせよかなり安上がりではあります。

問題は、ダークヴェンジェンスには武器などのオプションパーツが入っていないことです。バラで購入したほうが装備の自由な組み合わせや装飾が楽しめます。当初の500ポイントが倍の1000ポイント近く(ヘッドクオーターは二人ずつは入れられない)になり、これに車両や重火器、強いヘッドクオーターなどを追加すると1500ポイントのアーミーの基礎が出来てしまいます。

もしケイオススペースマリーンを選んだ場合、ダークエンジェルのように単純ではないので、コデックスを見ながらじっくりと考えることになります。